ポイント

#440【ポイント還元率の闇】実際は表示されているポイント還元率より低いので要注意です!端数がもったいない!

クレジットカードを作る際に必ず優先している項目とは、

ポイント還元率

ですが、実際のところ「ホントに1%なの?」「結構使ったのに少なくない?」ってときありませんか?今回は、そのカラクリの闇に迫ってみようと思います!

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ポイント還元率は端数分で表示より低くなる

今まで散々ポイント還元率!と書き続けていますが、実際のところポイント還元率は表示されている率より低いのはご存知でしたでしょうか?厳密に言えば、決済する金額にもよります。

端数が還元率を揺るがす!

まぁ端数は毎回出るからしょうがないよね、という話にはなってしまうのですが。
例えば、「100円毎にポイント付与」の場合99円は常に切り捨てされます。

合計100円の決済の場合、1P付与なのでポイント還元率は1%

合計199円の決済の場合、1P付与なのでポイント還元率は0.5%

決済金額が少ないほどこの差率は大きいので要注意!

合計100,000円の決済の場合、1000P付与なのでポイント還元率は1%

合計199,999円の決済の場合、1999P付与なのでポイント還元率は0.99%

毎回毎回1,000円など切り良く使えば表示のパーセンテージをキープできます。
しかし、集計と計算方法は各社違います。

各社の集計とポイント付与の単位

この端数の切り捨てで損する場合は、集計方法とポイント付与の単位で大きく変動するので、まずはクレジットカード各社の詳細をまとめました。

都度決済 月合計
楽天カード
1%
100円毎1P
リクルートカード 1.2%
100円毎1P
dカード
au PAYカード
PayPayカード 1%
200円毎1P
Orico CardTHE POINT 1%
100円毎1P
エポスカード 0.5%
200円毎1P
JCB CARD W 0.6%
千円毎2P
セブンカード・プラス 0.5%
税抜200円毎1P
三井住友カード(NL) 0.5%
200円毎1P
ライフカード 0.5%
100円毎0.1P
三菱UFJカード 0.4%~
千円毎1P

2024年6月1日時点

上記のとおり、バラバラにもほどがある!ってくらい違いますね。
まずは、ポイント付与が「1回ごとの都度決済(ピンク)」なのか「月の合計(ブルー)」なのか分かれます。

「1回の都度決済」の実質ポイント還元率の計算

「1回ごとの都度決済」にポイント還元の計算がされる場合でチェックしてみます。
利用金額ごとに付与されるポイント数をカウントしてみました。

都度決済 税込99円 税込110円 税込21,999円
楽天カード:1%
100円毎1P
0P 1P 219P
1P=1円
dカード:1%
100円毎1P
au PAYカード:1%
100円毎1P
PayPayカード:1%
200円毎1P
0P 0P 218P
1P=1円
エポスカード:0.5%
200円毎1P
0P 0P 109P
1P=1円
セブンカード・プラス:0.5%
税抜200円毎1P
0P 0P 99P
1P=1円
ライフカード:0.5%
100円毎0.1P
0P 0.1P 21.9P
1P=5円

まず、99円利用では全カード0ポイントとなり、100円以上じゃないとポイントは貰えません。税込110円利用では、楽天カード・dカード・auPAYカードでは1P、ライフカードで0.5P、他のカードは0ポイント。2,530円では上記の通りです。

一番金額の多い2,530円の利用の場合でポイント還元率を逆算すると…。

都度決済 税込21,999円 P還元率
楽天カード:1%
100円毎1P
219P
1P=1円
0.99%
dカード:1%
100円毎1P
au PAYカード:1%
100円毎1P
PayPayカード:1%
200円毎1P
218P
1P=1円
0.99%
エポスカード:0.5%
200円毎1P
109P
1P=1円
0.49%
セブンカード・プラス:0.5%
税抜200円毎1P
99P
1P=1円
0.45%
ライフカード:0.5%
100円毎0.1P
21.9P
1P=5円
(交換Pで変動)
1P=5円の場合
0.49%

端数があるとこれだけポイント還元率が低くなってしまう!!!
この逆ポイント還元率、今回は利用金額を万単位で計算しましたが、利用金額が少ないほど実質ポイント還元率は低くなるので要注意。
さらに、ライフカードは貯めたポイントをどのポイントに交換するか?によってさらに低くなるので要注意!
※楽天ポイントに交換の場合1P=3P
※Pontaポイントdポイントに交換の場合1P=5P

「1回ごとの都度決済」の闇

ポイント還元率の計算が都度決済・100円ごとの場合、毎回下二桁が切り捨てられます。

例えば、毎日会社の出勤時にdカードで毎回ローソンのカフェラテM198円を買っていた場合、都度決済のdカードの場合毎回98円切り捨てになります。

都度決済 月合計
購入合計 3,960円
計算単位×購入回数 @100×20回=20P @198×20回=3,960
切捨金額 -1,980円 -60円
獲得ポイント 20P 39P
実質ポイント還元率 0.5% 0.98%

月の合計で集計するカードと比べると、毎月19Pの差が出ます!!!実質ポイント還元率は0.5%まで下がります。
このように、月合計したらいい金額になるのに切り捨てされる都度決済はかなり損です。

「月の合計」の逆ポイント還元率計算

次は「月の合計」にポイント還元の計算がされる場合でチェックしてみます。
利用金額ごとに付与されるポイント数をカウントしてみました。

月合計 税込990円 税込2,750円 税込21,999円
リクルートカード:1.2%
100円毎1P
10P
1P=1円
32P
1P=1円
262P
1P=1円
Orico CardTHE POINT:1%
100円毎1P
9P
1P=1円
27P
1P=1円
219P
1P=1円
JCB CARD W:0.6%
千円毎2P
0P 4P
1P=3~5円
(交換先で変動)
42P
1P=3~5円
(交換先で変動)
三井住友カード(NL):0.5%
200円毎1P
4P
1P=1円
13P
1P=1円
109P
1P=1円
三菱UFJカード:0.5%
千円毎1P
0P 2P
1P=4~5円
(交換先で変動)
21P
1P=4~5円
(交換先で変動)

まず、990円利用では、千円ごとに付与の「JCB CARD W」と「三菱UFJカード」では0ポイントとなり、1,000円以上じゃないとポイントは貰えません。次、税込2,750円利用・21,999円利用では、上記の通りです。
一番金額の多い21,999円の利用の場合でポイント還元率を逆算すると…。

月合計に対して 税込21,999円 P還元率
リクルートカード:1.2%
100円毎1P
262P
1P=1円
1.19%
Orico CardTHE POINT:1%
100円毎1P
219P
1P=1円
0.99%
JCB CARD W:0.6%
千円毎2P
42P
1P=3~5円
(交換先で変動)
1P=3円の場合
0.57%
1P=5円の場合
0.95%
三井住友カード(NL):0.5%
200円毎1P
109P
1P=1円
0.49%
三菱UFJカード:0.5%
千円毎1P
21P
1P=4~5円
(交換先で変動)
1P=4円の場合
0.38%

こちらも同じく、利用金額万単位で計算しましたが、利用金額が少ないほど逆ポイント還元率は低くなるので要注意。「JCB CARD W」と「三菱UFJカード」は千円ごとの計算単位となりますが、月合計で計算してくれるので、コンビニなどでの少額の場合で、毎日999円使っても積み重なって月29,970円の利用に対して千円ごとにポイントが貰えます。
「JCB CARD W」はポイントの交換種類によっては、還元率が0.95%まで上がることもあります!これはオトクです!

「月合計」でのポイント還元の闇は千円単位の場合

ポイント還元率の計算が月の合計金額に対して計算される場合は、下2桁も無駄なく合計されるので、都度決済よりオトクです。しかし、千円毎にポイント集計される「JCB CARD W」と「三菱UFJカード」などの場合は、合計金額の下2桁が999円となると丸ごと切り捨てされるので損します。実質9円分捨てる計算になります。
しかし、都度計算よりは断然オトクに利用できます。

まとめ

このようにポイント還元率は各社の単位や集計によって変動し、さらには貯めたポイント交換先のレートによっても変動するので要注意です。
比べてみると、やはり月の合計金額に対して計算してくれるカードのほうが、取りこぼしがないので断然オトクではあります。

「リクルートカード」「Orico CardTHE POINT」が月合計に対して100円ごとなので一番安心して利用できるカードになります。

ただ、各社が運営するサイトでの利用でポイント還元率が大幅upするカードもあるので、(楽天カードは楽天市場でup/PayPayカードはヤフショでupなど)一概にオトクとは言えないのが各社の努力ですよね。

なので、毎回人によって違うという結果になってしまいますが、淡々と何も気にせずそんなに損しないカードは「リクルートカード」「Orico CardTHE POINT」となりますね。

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