デビュー当時還元率2%というメリットでスタートしたものの、現在は最高1%…のKyash(キャッシュ)。そして、2021年2月よりポイント還元率が0.2%~と共にさらなる悲報が…。(゚∀゚ノ)ノ こないだ半減したばっかよね?
プリペイド型クレジットカードKyash(キャッシュ)ですが、2020年4月から2種類のリアルカードとなり「KyashCard Lite(旧リアルカード)」「KyashCard(新リアルカード)」が現行しています。
「KyashCard(新リアルカード)」のコンセプトは、毎日を新しくする「自由」と「デザイン」の宿るカード、デザインはカード番号が記載なしのシンプル&スタイリッシュ。カラーバリエーションはネイビー、シルバー、ピンクの3種類…
…そんなふわふわした上っ面の話はどうでもよくて、中身!中身!
「KyashCard(新リアルカード)」は発行手数料900円になります。
∑(;゚Д゚ノ| ぶえええええぇぇぇえええ!!!
「KyashCard Lite(旧リアルカード)」は従来どおり発行手数料300円のままです。
(゚∀゚ノ)ノ クレジットカードでもないのに更新料???
クレジットカードって無料で更新カードが届くぞ!!!
とりあえず、ふわっと改悪なフレーズをかましましたが、その分メリットあるでしょ!?ってな話で、今回は、この「KyashCard(新リアルカード)」の内容を詳しくみていきましょう。
Kyash(キャッシュ)とは?
Kyash(キャッシュ)とは、本人確認不要で発行できるVisaブランドのプリペイドカードです。全国のVisaのクレジットカード加盟店で利用できます。
プリペイドカードなので、残高をチャージしないと使えません。コンビニや銀行からの現金でチャージ、クレジットカードやデビットカードからのチャージをして初めて利用できます。チャージした分しか利用できないので使い過ぎの心配がありません。
元々は、㈱Kyashが2017年に始めたウォレットアプリで「スマホでVisaカードを発行できる」ということで話題になりました。Kyash(キャッシュ)が発行したバーチャルカードはiPhoneやAndroidのスマホで利用でき、実物のカードは存在しません。その後、実店舗でも利用できるプラスチック製「Kyashリアルカード」が登場しました。2020年4月から900円の「KyashCard(新リアルカード)」が登場してことで、現在「KyashCard Lite(旧リアルカード)」と名前が変更されています。
Kyashの種類
- KyashCard Virtual
- KyashCard Lite
- KyashCard
Kyashの機能
- 決済
- 送金
- 送金受取
- 出金
リアルカードはVISAのカードなので、ほとんどのVISAクレジットカード加盟店でKyash(キャッシュ)を使うことができます。
詳しいKyashの内容はココ↓から
KyashCard Lite(旧リアルカード)とKyashCard (新リアルカード)の比較
冒頭で、KyashCard (新リアルカード)の改悪されたデメリットを挙げてみましたが、KyashCard(新リアルカード)とKyashCard Lite(旧リアルカード)の違いを一覧で比較してみましょう。
※表は横にスライドできます。
種類 | KyashCard Lite | KyashCard |
旧名称 | リアルカード | - |
発行 手数料 |
300円 | 900円 |
本人確認 書類 |
不要 | 必要 |
年会費 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.2~0.5% | 0.2~1% |
決済上限 /回 |
5万~10万円 | 30万円 |
決済上限 /月 |
12万~15万円 | 100万円 |
月のポイント 還元上限 (マネー決済) |
600pt | 1,200pt |
月のポイント 還元上限 (バリュー決済) |
100pt | 100pt |
カードの 有効期限 |
5年 | 5年 |
5年間累計 利用上限 (本人確認あり) |
上限なし | 上限なし |
ICチップ 暗証番号 |
- | ○ |
Visaタッチ 決済 |
- | ○ |
QUICPay 決済 |
○ | ○ |
国内利用 (ネット) |
○ | ○ |
国内利用 (実店舗) |
○ | ○ |
海外利用 (ネット) |
○ | ○ |
海外利用 (実店舗) |
✕ | ○ |
KyashCardに切替するとカード情報が変更される
「KyashCard Lite(旧リアルカード)」から「KyashCard(新リアルカード)」に切替した場合、
- カード番号
- 有効期限
- セキュリティコード
の3つが変更されます。これは、クレジットカード系の必須事項なのでしょうがないですね。
Kyashリアルカードの発行手数料の違い
やっぱりネックになるのは、リアルカードの発行手数料ですね。
KyashCard Lite(旧リアルカード)が有料化で300円負担(;_;)、KyashCard(新リアルカード)で900円負担は大きいデメリットです!
還元率MAXの1%の還元を受けるためには、発行手数料900円を払ってKyashCard(新リアルカード)を作らないといけません。
KyashCard(新リアルカード)は
- 海外利用が可能
- 利用上限の増額
- 累計利用上限がなくなる
- 月のポイント還元額の増額
- ICチップ暗証番号
- Visaタッチ決済
など、KyashCard Lite(旧リアルカード)よりも利便性が増えメリットだらけです。
しかし、ちまちまポイ活する庶民の私にとっては、900ポイント稼ぐのに9万円利用しないと取り返せない…(+_+)どっちが得なのかは、利便性か負担金かはどっちを優先するのかで微妙なところです。
Kyashリアルカードのポイント還元率の違い
2021年2月の改定で、Kyash(キャッシュ)の残高の種類が決められました。
- 現金チャージ
=Kyashマネー - 現金チャージ以外
(クレカやポイントなど)
=Kyashバリュー
現金以外のチャージはカードの種類関係なしで決済ポイントの還元率は0.2%となり
「はぁ~???」
としか言いようがありません!!!( `ー´)ノ
現金チャージした分で決済するなら断然!還元率1%になるKyashcard(新リアルカード)のほうがお得となります。
KyashCardはQUICPayクイックペイ利用でもポイント付与
Kyash(キャッシュ)はQUICPay(クイックペイ)も対応しています。一時、QUICPay(クイックペイ)の利用ではポイント対象外となっていましたが、現在はポイント対象になっています。
Kyashリアルカードの決済上限額の違い
KyashCard(新リアルカード)とKyashCard Lite(旧リアルカード)の大きな差は利用上限です。KyashCard Lite(旧リアルカード)は1回5~10万円、KyashCard(新リアルカード)は1回30万円です。月の上限はKyash Card(新リアルカード)は100万円までupするので大きな買い物をしたいときには便利です。
Kyashポイントの付与上限の違い
Kyashバリューで決済した分のポイント還元の上限はどちらも100ptです。
Kyashマネーで決済した分は2倍の開きが出てきます。
KyashCard LiteでKyashマネー払いをしてMAX600ptをもらうには12万円決済しないともらえませんが、KyashCardなら同じ12万円決済しても倍の1200ptがもらえることになります。となると、100万円まで決済できても12万円を超える決済にはポイント還元がないのでKyashCardを使う意味がなくなります。
Kyashリアルカードの決算手段の増加の違い
Kyash Card(新リアルカード)では、新たにICチップとVisaタッチ機能が追加され、幅広い決算手段に対応できます。
新Kyash(キャッシュ)カードはIC対応が追加された
新Kyash(キャッシュ)カードの機能的な違いの1つはIC対応です。IC対応により、暗証番号による本人確認が可能になります。従来は、本人確認にサイン必須で時間がかかっていましたが、暗証番号のため、ようやく一般的なクレジットカードと同じレベルになりました。また、KyashCard Lite(旧リアルカード)は、磁気ストライプ(黒い帯)でのカード情報を読取る方式ですが、簡単に偽造できてしまうためセキュリティ的にあまり良くありません。スキミング対策のセキュリティ向上です。
一方、ICカードの場合、情報が暗号化されていて、解析するには費用と技術・設備が必要で偽造がされにくく、セキュリティも高いので安心して利用できます。
今後は鉄道の券売機などでも使えるようになるかもしれません。
新Kyashカードはタッチ決済にも対応
画像参照元:Kyash公式HP
さらに、Visaのタッチ決済にも対応しているため、専用端末が置いてあるVisa加盟店でなら、タッチするだけで支払いが完了します。こちらは暗証番号なしの利用ができ、カード単体で素早い決済が実現できます。QUICPay(クイックペイ)には劣ります。
また、海外ではVISAタッチ(EMVコンタクトレス)は広く普及しているため、慣れていない海外での買い物でもスムーズに支払いができ、海外でも便利になりそうです。カード番号の未刻印になっているので不正利用対策としては有効です。
クレジットカードがVISAタッチに対応していなくても、Kyash(キャッシュ)に登録することで、VISAタッチが利用できるメリットもあります。
KyashCardは銀行からの入出金もできるようになった
2020年9月7日から銀行からのチャージ・出金もできるようになりました!
詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります↓↓↓
新Kyash(キャッシュ)カードは海外利用も可能に
Kyash Card Lite(旧リアルカード)は、国内のVisa加盟店であれば、海外のネット決済はできましたが、海外の店頭払いができませんでした。
Kyash Card(新リアルカード)は、国内はもちろん海外の実店舗にも対応可能となりました。これで、スキミングのリスクなく旅行や出張でも役立ちそうです。
KyashCardならスマホ決済連携でポイントの多重取りができるようになった
最近までは、Kyash(キャッシュ)で発行できるVisaカードは、リアル・バーチャル問わず3Dセキュア(本人認証サービス)未対応のため、スマホ決済の支払元となるクレジットカードの登録にKyash(キャッシュ)を登録できませんでしたが、2020年11月17日から可能になりました!これで、
- クレカからKyashにチャージ
(クレカのポイントGET) - コンビニなどで共通ポイントGET
(提示した共通ポイントGET) - スマホ決済ポイント
(決済したスマホ決済のポイントGET)
1回の決済で最大3重取りが実現します。
ただ、クレカチャージは残高の不足分を自動でチャージしてくれる自動入金しか使えません。あらかじめ好きな金額をクレジットカードからチャージできないので注意してください。
Kyashの3Dセキュア(本人認証サービス)の詳しい内容はこの記事から↓
新Kyash(キャッシュ)カードはセキュリティも強化
今までも、自動チャージ設定は専用のアプリから設定できましたが、機能の増加に伴いアプリの項目も増えています。公式ホームページによると以下の設定が可能です。
- 1日の利用限度額の設定、月間の利用限度額の設定
- 海外利用のオン・オフ設定
- オンライン利用のオン・オフ設定
- カードロック機能
また、KyashCard Lite(旧リアルカード)にはなかった、クレジットカードの国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」があります。国内外でより安心して使えるプリペイドカードになります。
新Kyash(キャッシュ)カードに切り替える目安は?
KyashCard Lite(旧リアルカード)とKyashCard(新リアルカード)の特徴を説明しましたが、KyashCard(新リアルカード)に切り替えたほうがいい人をまとめてみました。
- 月12万円くらい決済をする
(ポイントを効率よく稼ぎたい人) - 月15万円以上決済をする
(利用上限が邪魔な人) - 海外でも使いたい
- タッチ決済がしたい
計算上、KyashCard(新リアルカード)に切り替えるべきかは、毎月の決済利用額が累計12万円くらいになる人です。(Kyashマネー決済での計算)どうせ12万円使うなら0.5%の還元率より1%の還元率になるKyashCard(新リアルカード)にしたほうがMAXで1200pt獲得できるからです。KyashCardLite(旧リアルカード)ではMAX600ptしか獲得できません。あとは、機能とか上限金額を多く使いたい人はKyashCard(新リアルカード)のほうが使いやすいです。
まだまだ続くよ改悪よ【他社の改悪一覧】
Kyashに限らず、他社のキャッシュレス決済も改悪ばかりです。最近では、ヤフーカードのチャージポイント還元がなくなりました。nanacoは無くなってもいいですが、PayPayのためにYahoo!カードを発行した人にとっては「はぁ~???」ですよね。同じ系列会社でもこんな感じなので、今後も改悪は進んでいきそうな予感です。
まとめ
利便性という面では、従来のKyash Cardからグレードアップしたといえます。(゜Д゜)
今回の改正でなんとなくスッキリしないのが、この短期間で何回改正するんだ!というところです。ぶっちゃけ、そこらへんが信用できず「う~ん」という感じです。
資金難なの?長く続かないの?となってしまうんですよねー。Yahoo!カードもPayPay連携ポイントなくなって、セブンペイですら1カ月という信用ブチ壊すくらいですからね…。いつまで続くの?と不安です。クレジットカードからのチャージでポイント二重取りができなくなったらアウトですね。
でもよくよく考えると月の限度額が100万円になったところで、ポイント還元は月12万円分までならあんまり意味がないのかなー?という印象ですが、皆さんはどうでしょうか?ポイント還元関係ないなら無料のクレジットカードでよくない?と思ってしまう今日この頃です。
【改良ポイント】
- ICチップが搭載3Dセキュアに対応
- Visaタッチ対応で決済はカードをかざすだけ
- モバイル非接触決済も利用OK
- 海外の実店舗での利用OK
- オンライン決済機能搭載
- アプリを連動で明細管理が手軽
- ポイント還元はリアルタイムで反映
- 割り勘&送金機能も搭載
【改悪ポイント】
- カード有料化(しかも高い)
- 新カードに変えないなら還元率減