今まで紹介してきた年会費無料(実質無料も含む)のクレジットカードの記事ですが、単発だと結局わかりにくいと思ったので、一通り人気カードの記事がそろったところで「まとめ」てみます。
私の場合は、入会ポイント目当てに入会する派でしたが、枚数が増えるだけで結局のところ「還元率が高いから優秀?」「こっちは還元率低いのに人気だな!」と日々の疑問がありました。
この記事に辿りついたあなたも私と同じように「結局どれが1番いいんだよ!!!」が知りたいですよね?それを解決するため、過去記事をもとに、項目別にわかりやすく比較していました。これからクレジットカードを発行予定の人や、メインカードはどれにすればいいか分からない!という人に参考になれば幸いです。9枚分を比較することになるので、表が長いですが各項目ごと分けて比較しています。
今回の比較対象となるクレジットカードは下記の9種類です。
クレジットカードのポイント還元率と計算方法
まずは、みんなが気になるポイント還元率からみてみましょう。還元率だけにフォーカスすると落とし穴があるので【要注意指数】という観点で注意ポイントを記載してみました。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | 通常ポイント 還元率 |
計算単位 (小数点切捨) |
要注意 指数 |
リクルート カード |
1.2% | 月の合計額に対して 1.2% |
★★☆ |
REXカード | 1.25% | 月の合計額に対して 2,000円毎に25 P |
★★★ |
Yahoo!カード | 1% 一部店舗 0.5% |
都度決済ごとに 100円毎に1pt |
★☆☆ |
楽天カード | 1% | 月の合計額に対して 100円毎に1pt |
☆☆☆ |
オリコカード ザポイント |
1% | 月の合計額に対して 100円毎に1pt |
☆☆☆ |
三井住友カード | 0.3%~ | 月の合計額に対して 1,000円毎に1pt |
★★☆ |
visa LINEPay クレジットカード |
3% (2021/4/30迄) |
月の合計額に対して1% (通常ポイント) |
☆☆☆ |
月の合計額に対して2% (期間限定ポイント) |
★☆☆ | ||
セブンカード プラス |
通常 0.5% | 月の合計額に対して 200円毎に1pt |
☆☆☆ |
セブン&アイ グループで 1% |
月の合計額に対して 200円毎に2pt |
☆☆☆ | |
dカード | 1% | 都度決済ごとに 100円毎に1pt |
★☆☆ |
REXカード
【要注意指数:★★★】
全種類の中で1番還元率が高い「REXカード」のポイント還元率は1.25%です。見た目はかなりお得ですが、注意したいのが「2,000円ごと」というマジックです。
これは1,999円だとポイント還元の対象にならないということになります。
例えば、月の合計9,800円を利用した場合100ポイント獲得(ポイント還元率1.02%)、10,000円利用した場合125ポイント獲得(ポイント還元率1.25%)となり2,000円に満たない部分は損する計算なので注意しましょう。
リクルートカード
【要注意指数:★★☆】
「リクルートカード」のポイント還元率は1.2%と1%平均のカードより良さそうな響きですが、「小数点以下切り捨て」というマジックがあります。
例えば100円の買い物をした場合、還元率が1.2%なので1.2ポイント貯まると思うかもしれませんが、実際に還元されるのは「1ポイント」です。
100円×1.2%=1.2ポイント⇒小数点以下切捨=1ポイントですね。(+_+)
例えば499円の支払いをした場合「5.988ポイント」ですが小数点以下切捨されると5ポイントの還元となります。使い方によっては、還元率1%と変わらない場合もあります。
三井住友カード
【要注意指数:★★☆】
「三井住友カード」の場合も「1,000円ごと」に1ポイントというマジックがあります。
これも999円だと丸々損する形になるので注意してください。さらに、交換レートが会社によってかなり開きがあるので、ここでも1ポイントの価値が変動するリスクがあります。
visa LINEPayクレジットカード
【要注意指数:★☆☆】
「visa LINEPayクレジットカード」の3%ですが、内2%は2021年4月30日まで限定のキャンペーン還元率です。さらに、LINE Pay払いは対象外なので、必ずカード決済で利用しましょう。
ヤフーカード
【要注意指数:★☆☆】
「Yahoo!カード」の場合は、決済ごとにポイント還元率が計算されます。100円につき1ポイント付与なので、合計98円の買い物を月に100回しても0ポイントとなります。
これが、楽天カードなら98円×100回=9,800円に対して1%還元なので98ポイント獲得できます。
※Yahoo!カードの基本のポイント還元率は1%ですが一部店舗は0.5%の場合があります。
dカード
【要注意指数:★☆☆】
「dカード」の場合は、決済ごとにポイント還元率が計算されます。100円につき1ポイント付与なので、合計98円の買い物を月に100回しても0ポイントとなります。
これが、楽天カードなら98円×100回=9,800円に対して1%還元なので98ポイント獲得できます。
※dカードの基本のポイント還元率は1%ですが一部店舗は0.5%の場合があります。
クレジットカードのポイント有効期限
つぎに、各ポイントの有効期限です。
ポイ活をしている人にとってはできるだけ長い期間が設定されているものの方が利用しやすいと思います。ドカッと貯まる期間限定ポイントは各キャンペーンごとに長かったり短かったりとさまざまなので表記できませんが、通常ポイントだけでポイント管理が特殊で面倒という意味の【管理難指数】で比較してみました。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | ポイント有効期限 | 自動延長制 | 管理難指数 |
リクルート カード |
12カ月 | 〇 | ☆☆☆ |
REXカード | 24カ月 | - | ★★★ |
Yahoo! カード |
12カ月 | 〇 | ☆☆☆ |
楽天カード | 12カ月 | 〇 | ☆☆☆ |
オリコカード ザポイント |
12カ月 | - | ★☆☆ |
三井住友カード | 24カ月 | - | ★☆☆ |
visa LINEPay クレジットカード |
180日 (6カ月) |
〇 | ☆☆☆ |
セブンカード プラス |
約24カ月 | - | ★★☆ |
dカード | 48か月 | - | ★☆☆ |
自動延長制…新たにポイントを獲得した日を1日として更新され有効期限が延長される仕組み。
REXカード
【要注意指数:★★★】
REXカードの有効期限の自動延長制はない上に、最低交換レートが1,500ポイント~なので、1,500ポイントに満たないと失効になるのでかなり厳しい設定になっています。
さらに、REXポイントはそのまま使えないのでキャッシュバック用のJデポに交換しないといけませんが、Jデポの有効期限は3カ月と短い設定なので注意が必要です。
セブンカードプラス
【要注意指数:★★☆】
nanacoポイントの有効期限の把握は難しいです。まず最長24カ月となります。最長という言い方になるのは、4月~翌年3月までを1年として、翌年3月末にポイント失効となるためです。例えば、2020年4月1日に獲得したポイントは、2022年3月31日(24カ月)まで有効となります。2021年3月31日に貯めたポイントも2022年3月31日まで(12カ月)が有効期限です。さらに、nanacoポイントにはポイントに自動延長制はありません。
オリコカードザポイント
三井住友カード
dカード
【要注意指数:★☆☆】
上記3カードは、新たにポイントを獲得しても有効期限が自動延長しないシステムなので注意してください。
クレジットカードポイントの交換先とレート
次に、ポイントの交換先を比較してみました。貯まったけど使い道がないのでいつも使っているポイントに交換したい!という人も多いと思います。
できるだけ交換先が多いほうが便利だと思うので【便利指数】で評価してみました。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | 交換先 | 最低レート | 便利指数 |
リクルート カード 1P=1円 |
Pontaポイント のみ |
1p ⇒ 1p |
★★☆ |
REXカード 1P=1円 |
Jデポ (キャッシュバック) |
1,500p ⇒ 1,500円 |
☆☆☆ |
ANA マイレージ |
1,500P ⇒ 300マイル |
||
Yahoo! カード 1P=1円 |
ANA マイレージ |
500P ⇒ 250マイル |
★★☆ |
関西/中部電力 | 100P ⇒ 100円 |
||
HAPPY GO | 10P ⇒ 6P |
||
ジャパン ネット銀行 |
100p ⇒ 85円 |
||
楽天カード 1P=1円 |
ANA マイレージ |
50p ⇒ 25マイル |
★★☆ |
楽天Edy | 50p ⇒ 10p |
||
オリコカード ザポイント 1P=1円 |
Tポイント WAONポイント 楽天ポイント Pontaポイント dポイント |
1,000P ⇒ 1,000p |
★★★ |
nanaco | 1,000P ⇒ 1,000円 |
||
三井住友カード ※交換先により変動 |
キャッシュ バック |
200P ⇒ 600円 |
★☆☆ |
ANA マイレージ |
100P ⇒ 300マイル~ ※一部1P~交換OK |
||
iDバリュー | 200P ⇒ 1,000円 |
||
楽天ポイント /dポイント |
200P ⇒ 1,000P |
||
Tポイント | 200 P⇒800 P | ||
visa LINEPay クレジットカード 1P=1円 |
nanaco | 300P ⇒ 270円 |
★★☆ |
Ponta | 300P ⇒ 270P |
||
Amazon ギフト券 |
550P ⇒ 500円 |
||
JAL | 300P ⇒ 100マイル |
||
セブンカード プラス 1P=1円 |
nanaco | 1P ⇒ 1円 |
★★☆ |
ANA マイル |
500P ⇒ 250マイル |
||
ANA SKY コイン |
500P ⇒ 500コイン |
||
dカード 1P=1円 |
JALマイル | 5,000P ⇒ 2,500マイル |
★★☆ |
Ponta ポイント |
5,000P ⇒ 5,000P |
||
スターバックス カード |
3,000P ⇒ 3,000円 |
オリコカードザポイント
【便利指数:★★☆】
オリコポイントは、ポイントが等価交換可能なので損することがないです。さらに使いやすい共通ポイントが全種揃っているのでポイントの利用先が限定されません。
REXカード
【便利指数:☆☆☆】
REXポイントは交換先がマイルしかなく、キャッシュバック以外に使い道がなく最低交換レートが1,500ポイント~なので2年間に1,500ポイントが貯まらない場合は全ポイント失効となります。
クレジットカードの国際ブランド
次に、国際についてです。複数のクレジットカードを持っている場合、あまり被らないようにもっていたほうが、利用先やキャッシュレス決済へのチャージなどのしばりを気にせず使えるので便利です。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | MASTER CARD |
VISA | JCB | その他 |
リクルートカード | 〇 | 〇 | 〇 | 銀聯 |
REXカード | 〇 | 〇 | - | - |
Yahoo!カード | 〇 | 〇 | 〇 | - |
楽天カード | 〇 | 〇 | 〇 | AMEX |
オリコカード ザポイント |
〇 | - | 〇 | - |
三井住友カード | 〇 | 〇 | - | - |
visa LINEPay クレジットカード |
- | 〇 | 〇 | - |
セブンカードプラス | - | 〇 | 〇 | - |
dカード | 〇 | 〇 | - | - |
リクルートカードと楽天カードが4種類の国際ブランドから選べるのでかなり便利です。VISAの場合、海外で普及している「VISAタッチ機能」が付帯している場合があるので、スキミングのリスクが高い海外での利用が多い人はVISAの方が使いやすい場合があります。世界シェア率もNO,1なので使いやすいですね。
クレジットカードに付帯する旅行保険・ショッピング保険
よく旅行する人には重要な「旅行傷害保険」と、買い物の商品の補償をしてくれる「ショッピング保険」を重要視している人も少なくなと思います。
さらに、そのカードで決済した場合のみに適用される「利用付帯」と、カードを発行しているだけで決済方法を問わずに適用される「自動付帯」も合わせて比較してみました。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | 旅行傷害保険 | ショッピング保険 |
||
海外 | 国内 | 海外 | 国内 | |
リクルート カード |
〇 利用付帯 |
〇 利用付帯 |
〇 利用付帯 |
〇 利用付帯 |
REXカード | 〇 自動付帯 |
〇 利用付帯 |
- | - |
Yahoo!カード | - | - | 〇 利用付帯 |
〇 利用付帯 |
楽天カード | 〇 利用付帯 |
- | - | - |
オリコカード ザポイント |
- | - | - | - |
三井住友 カード |
〇 利用付帯 |
- | 〇 利用付帯 ※ |
〇 利用付帯 ※ |
visa LINEPay クレジット カード |
- | - | 〇 利用付帯 ※ |
〇 利用付帯 ※ |
セブンカード プラス |
- | - | 〇 利用付帯 |
- |
dカード | - | - | - | 〇 利用付帯 ※ |
※「リボ払い」または「3回以上の分割」の時のみ補償対象。
年会費が無料のクレジットカード(実質含む)なので、付帯しているだけラッキーです。
今までの項目の中で、あまりメリットが感じられなかった「REXカード」が海外旅行には自動付帯という優秀ぶりを発揮しています。
ショッピング保険付帯のものはすべて利用付帯で、さらに「リボ払い」or「3回以上の分割」という条件付きのものがあるので注意しましょう。
ETCカードと家族カード
追加カードとして発行されるETCカードと家族カードもそれぞれ規定が違うので、家族で持ちたい!とかETCカードは無料じゃないと!とかニーズもさまざまだと思います。
※表は横にスライドできます。※税抜表示
カード名称 | ETCカード | 家族カード | ||
年会費 | 発行手数料 | 年会費 | 枚数 | |
リクルート カード |
無料 |
JCBは無料 JCB以外/1,000円 |
無料 | JCB/8枚まで JCB以外/19枚まで |
REXカード | 無料 | 無料 | 無料 | 3枚まで |
Yahoo!カード | 500円 | 無料 5枚まで |
無料 | 3枚まで |
楽天カード | 500円 一部無料※1 |
無料 | 無料 | 5枚まで |
オリコカード ザポイント |
無料 | 無料 | 無料 | 3枚まで |
三井住友カード | 初年度無料 翌年500円 年1回利用で無料 |
無料 | 400円 年3回利用で無料 |
1人目は初年度無料 一部別記※2 |
visa LINEPay クレジットカード |
初年度無料 500円 年1回利用で無料 |
無料 | 無料 |
2人目以降 400円 |
セブンカード プラス |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
dカード | 初年度無料 500円 年1回利用で無料 |
無料 | 無料 | 無料 |
※1:楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカード・楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員は年会費無料。
※2:VISA・MasterCardの2枚申込みの場合の2枚目の年会費は250円(税抜)
REXカードは、家族カードにも海外旅行保険が自動付帯となっていて超優秀サービスです。しかし、家族特約はないので小さい子供は保険の対象外です。
クレジットカードとキャッシュレス決済との相性
クレジットカードに搭載されている電子マネーや連携できるキャッシュレス決済をみてみましょう。
※表は横にスライドできます。
カード名称 | 付帯電子マネー | ApplePay | GooglePay | 独自の スマホ決済 |
リクルート カード |
- | 〇 | 〇 JCBのみ |
☆ |
REXカード | QuickPay | 〇 | 〇 | ☆ |
Yahoo!カード | QuickPay | 〇 | 〇 | PayPay |
楽天カード | 楽天Edy QuickPay |
〇 | 〇 | 楽天Pay |
オリコカード ザポイント |
QuickPay iD |
〇 | △ 電子マネーの 利用不可 |
☆ |
三井住友カード | iD | 〇 | 〇 | ☆ |
visa LINEPay クレジットカード |
iD | 〇 | 〇 | LINE Pay |
セブンカード プラス |
nanaco | - | 〇 | ☆ |
dカード | iD | 〇 | - | d払い |
☆…独自アプリはないがチャージや連携はできるものは多い
クレジットチャージのポイント付与と上限
昨今は、電子マネーやQRコード決済へのチャージに対してポイント対象外というクレジットカードが多くなりました。
これでポイ活をしていた人からの不満の声も多く取り上げられたりしていますが、最新の現状では一体どうなっているのか、まとめてみました。
一部、KyashやREXカードの上限については未確認です。
※表は横にスライドできます。2020年5月15日時点
カード名称 | チャージ ポイント |
チャージ上限 |
リクルート カード |
モバイル Suica |
30,000円/月 すべての電子マネ ーの合算金額 |
楽天Edy (JCB不可) |
||
smart ICOCA (JCB不可) |
||
モバイル PASMO |
||
Kyash | 未確認 | |
REXカード |
モバイル Suica |
未確認 |
smart ICOCA |
未確認 | |
Kyash | 未確認 | |
Yahoo!カード |
モバイル Suica |
- |
モバイル PASMO |
||
Kyash | 未確認 | |
楽天カード |
楽天Edy | 25,000円/回 50,000円/枚 |
Kyash | - | |
オリコカード ザポイント |
- | - |
三井住友カード | - | - |
visa LINEPay クレジットカード |
- | - |
セブンカード プラス |
nanaco |
29,000円/回 50,000円/月 |
dカード | - | - |
どこも、チャージに関しては、改悪&改悪であまりメリットがなくなってきています。上記内容もいずれ突然なくなる可能性は大です。
ポイントはおろか、チャージすらできなくなった!ってこともありますので注意が必要ですね。
そのなかでも、がんばっているのが「リクルートカード」です。3万円という上限がありますが、リクルートカードは2枚持つことができるで、実際は6万円分までチャージポイントがもらえるわけですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ポイント付与のマジックや、カードの特典など、各クレジット会社によってさまざまです。これは、ユーザーによって求めるものが違うので、一概に「コレが優秀です!」とは言い切れません。
そして、ポイント付与関連に関しては規定はめまぐるしく変更され、悪くなることはあっても良くなることはなさそうです…。(;_;)
しかし、これからの時代キャッシュレス化はどんどん普及していくと思われます。電子マネー・コード決済などの普及には、必ずクレジットカードの存在が出てくるので今回の記事をまとめてみました。参考になれば幸いです。